
池袋芳林堂書店と魔法陣と栞
先日、秋葉原の書泉ブックタワーで買い物をした時に、袋に書泉のロゴと並んで、芳林堂書店のロゴが入っていた。調べたら、芳林堂書店の運営会社は株式会社書泉となっていた。
芳林堂書店はブランド名だけが残って、会社はなくなっていた。
そんなことは書店業界の人なら、とっくに知っていることかもしれないけど、筆者のような一般人は少し驚いた。
1988年(昭和63年)頃の話である。
当時、筆者は埼玉の郊外(16号付近)に住んでいたが、買い物は池袋に行くことが多かった。
1985年に開業した埼京線の影響が大きい。
それまでは東京への買い物は上野、銀座が定番だった。
埼京線の開業前までは、池袋に行くには、赤羽で赤羽線に乗り換えないといけなかった。
埼京線の開業で大宮からダイレクトに池袋に行けるようになった。
本を買いに行くときは、池袋の東口にあったリブロを見て、西口に移動し、芳林堂書店に行くのがパターンだった。
正確には、本屋だけでなく、サンシャインの近くにあった東急ハンズをみて、池袋西武、玩具売場にあった日本奇術連盟の手品コーナー、池袋東武、玩具売場にあったテンヨーの手品コーナーを回った。
本屋巡りの最後に、芳林堂書店の中にある魔法陣と栞に行くのがたのしみだった。
魔法陣は堤芳郎さんが経営するマジックショップである。
セレクトショップのような形でいろいろなメーカーを扱っていた。
当時はマリックブームで、お店はマニアだけでなく、一般の人が手品グッズ(超能力風の手品グッズ)を買いに来ていた。スプーン曲げや予言トリックを売られていた。
魔法陣の後に、喫茶店の栞に行くのがたのしみだった。
ここのフルーツサンドを食べたのが衝撃で忘れられない。
本を買って、栞でフルーツサンドとコーヒーが池袋の買い物で一番のたのしみだった。